西宮市は、兵庫県内でも医療施設が充実しており、日常の診療から専門的な治療まで幅広く対応できる体制が整っています。
とくに子育て世帯にとっては、アクセスの良い場所に多様な医療機関がそろっている点が大きな安心材料です。
この記事では、西宮市の医療環境について、現状と今後の展望をわかりやすくご紹介します。
医療施設が整った暮らしやすい環境
西宮市は、子育て世代を中心とした住民が多く住む文教住宅都市として知られています。高齢化率が低めで、若年ファミリー層が多い地域であることから、医療サービスへのニーズも高く、それに応じて医療施設の整備が進められています。
最新の医療施設調査(2023年)では、一般病院が23施設、一般診療所が553施設、歯科診療所が275施設あり、全国平均を上回る医療施設の密度を誇ります。
病院数は全国平均と比較して適切な水準を維持しており、子どもから大人まで、日常の診療にも急な体調不良にも幅広く対応できる環境が整っています。
家族の健康を支える中核医療と専門病院
西宮市では、2026年度上期に「西宮総合医療センター」の開院が予定されています。これは県立西宮病院と市立中央病院を統合する形で整備され、552床・35診療科を備えた大規模な中核医療機関です。
心臓血管外科や脳神経内科、精神科など専門性の高い診療科も新設され、救急・災害・感染症対応の強化も図られています。
また市内には、専門性の高い医療機関も点在しています。
たとえば、笹生病院は消化器外科や呼吸器外科など幅広い診療に対応し、西宮渡辺心臓脳・血管センターや西宮協立脳神経外科病院は、循環器・脳血管疾患に強みを持っています。
さらに、アガペ甲山病院は精神科に特化した医療を提供しており、家族のさまざまな健康ニーズに応える体制が整っています。
地域連携による安心の医療体制
西宮市では、病院と診療所の連携(病診連携)が進められており、地域に根ざした医療体制が着実に整備されています。
とくに在宅医療では訪問看護や福祉サービスとの連携により、家庭内での療養を支える仕組みが整っています。
これは、小さな子どもを育てる家庭にとっても心強い要素です。
一方で、小児救急への対応強化や、市内を南北に分ける六甲山系による医療アクセスの偏りといった課題もあります。これらに対しては、西宮総合医療センターの開院や地域包括ケアの推進により、着実に改善が進められています。
さらに、ICTを活用した「スマート・ホスピタル」構想や、救急ワークステーションの導入も予定されており、医療の質と対応力の両面で今後の発展が期待されています。
まとめ|子育てしやすい街としての魅力
西宮市は、豊富な医療施設と整備の進む医療体制により、子育て世帯にとって安心して暮らせる環境が整っています。
今後は新たな中核病院の開院や地域連携の深化により、より質の高い医療サービスが提供されていく見込みです。
子どもの健やかな成長と家族の健康を支える街として、西宮市はこれからも大きな魅力を持ち続けるでしょう。